最近では学生起業も増えてきています。大学に在学中に会社を作って仲間を集めて新しいビジネスにチャレンジするのは素晴らしいことです。22歳で大学を卒業して社会にでるとすれば、それよりも数年早く社会を経験することになるので、若くして多くの経験をすることができることは成長にも繋がります。
反面、若くして起業して、自分で作った会社しか経験してこなかった人で、いつからか会社もその人も伸び悩むケースをたまに見かけます。若い20歳台はまだいいのですが、30歳台や40歳台になって伸び悩みが顕著になることが多いようです。もちろん、30歳台や40歳台になっても更に成長する経営者もいます。この差はどこからうまれてくるのでしょうか。
学生起業家だと社会を経験していないから常識を知らないといったことも言われます。ただ、学生起業家であってもビジネスをするのであれば取引先や周りに先輩社会人は沢山いるはずです。そういった先輩社会人と一緒に仕事をするなかから学べることは沢山あるはずです。学ぶ相手は同じ会社の先輩社員ではなくても、自覚さえあれば他社の人からでも学べるのです。その意味では起業をするまえに社会人経験をした方がいいというのは本質ではなく、学生企業しても学ぶ姿勢があれば学べるということです。学生起業家で社会人としての常識や経験の引き出しが少ない人がいれば、それは本人が不勉強なだけです。
結局、成長できるかどうかは人から学び自ら経験することが必要なのですが、伸び悩む人はこれが出来なくなっているということです。自分が経営者であるからプライドが邪魔をして人から謙虚に学ぶことをしなくなるということなのです。それは、自分で自分の限界を作り上げているといってもいいかと思います。経営者の成長に限界がくれば、それは会社の限界にもなるので、会社の成長も止まります。多くの人が頭ではわかっていても乗り越えられない壁なのかもしれません。
いろいろな経験をすることは財産です。学生起業をするのが偉いのではなく、学生でありながらビジネスも経験することがすごかったのです。ただ、学生起業してもその後の人生の経験が少なければ、周りの社会人に追い越されていきます。学生起業した数年のアドバンテージは長い人生では誤差みたいなものです。ただ、人生でやりたいことが見つかるのは幸運で、さらに実際に起業できるタイミングは多くはないとすれば、学生時代に起業したいと思うのであればチャレンジするのは良いことだと思います。
いろいろな経験という意味では、転職することで様々な経験ができます。最近は転職することが世間の目としてもネガティブではなくなってきています。もちろん、転職は手段に過ぎず、転職を目的にしてはいけません。何を目指して、何のために、どういった経験をしたいかが大事です。
コメント
コメント一覧 (2件)
>もちろん、転職は手段に過ぎず、転職を目的にしてはいけません。何を目指して、何のために、どういった経験をしたいかが大事です。
ここに共感します。これが全てくらいに思いました。この転職を起業に置き換えても全く同じことが言えるなと思いました。
なんのために起業をしたいのか、何を実現してどんな経験をしたいかだと思います。
起業しようとしなかろうと、どちらも社会だと思います。就職→起業だけでなく、起業→就職という選択肢もあるので、とくに順番にこだわる必要はないのかなと思います。どれも手段かなと思います。自分がどんな人生を送りたいのか何を実現したいのかを明確にするのが大切だと思います。
個人的には学生起業という言葉はあまり重要な括りとは思えません。自分の周りには、大学を中退したり休学したり、はたまた学生でありながらインターンとかではなく、普通に就職して活躍している、学生社会人?のような人もたくさんいました。
学生起業と学生を比較したら学生起業の方が(ビジネスに対しての)学びは多そうで、社会人(学生社会人?的な意味も含んで)と学生は社会人の方が学びが多そうで、社会人というか就職と起業は学びの量は自分の努力次第な気はします。どちらも種類の違う学びはあるかなとは思います。
22歳のタイミングで就職と起業を選べるなら好きな方を選べば良いと思います。学生時代であれば、授業より就職なり起業をするとビジネスに対しては学びが多いと思います。
コメント有難うございます。
学生、社会人、起業などただただ言葉の概念であるので
こういった考えや想いをもちながら動いている学生が増えていて素敵ですね!
なんか分かります。学生の時、社会科目が本当に苦手で興味すら中々湧いてこなかったのですが、社会人になり、なんだか知りたくなったり、そもそも歴史と繋がっていたりして楽しい発見があることを実感してます。