仕事の頼まれ方によって仕事へのモチベーションが違うというのはよくあることだと思います。誰しも重要な仕事を頼まれればモチベーションが上がりますし、重要ではない仕事を頼まれればモチベーションは下がります。これは重要な仕事を頼まれるということは自分の実力も高く評価されていると感じるからです。例えば、「もう手一杯なので、このタスクをやってもらえないでしょうか」「このタスクは自分だけが担当なのですが、自分が病気になったときに誰もわからないと困るのでやってもらえないでしょうか」などと言われたら、あなたはこのタスクをやりたいと思うでしょうか?
この依頼の仕方だと、依頼主が手一杯とか病気になるかもとか依頼主の個人的な理由が挙げられているので、なんだか重要度が低いタスクのように聞こえてモチベーションが上がらないと思います。まずは依頼側の言い方の問題はあると思います。タスクを依頼するときは会社やチームのためか、顧客のために必要なタスクであることを伝えるべきです。その上で、受け取り側が相手を理解しようと歩み寄ることで問題にならずに済む話でもあります。相手の否をとなえるよりも、自分に何ができるかを考えることで未然に防げる問題は沢山あります。
まず、依頼主が手一杯であることの原因がどこにあるのかを把握すべきです。原因が繁忙期でタスクが増えているのであれば手伝ってあげるのもいいかと思います。作業効率が悪くて遅れているなら手伝う前に作業効率を一緒に改善する相談に乗ってあげるのがいいです。単に依頼主が怠けていて遅れているのであれば缶コーヒーぐらい買ってあげて本人に頑張ってもらうことが本人の成長になるかもしれません。つまり、依頼の背景をきちんと理解したうえで適切な対応を取ることが必要です。また、病気になったときのために複数人でタスクを理解するというのはリスクヘッジとして正しい組織的な対応です。チーム設計にも関わるのでチームリーダに相談しつつも、そういう理由であれば喜んでタスクを行いましょう。ただ、一種の引き継ぎと同じなので、きちんとマニュアルなどの情報を残してもらって、そのマニュアルを使ってそのタスクを行うようにすべきです。またタイミングはあなたの業務負荷が低いときに行うべきです。そして、あなたのタスクもあなたしか知らなければ相手に引き継ぎするようにします。ともかく、依頼主の真意ややり方をきちんと話をして理解することが肝要です。
そして、あなたがタスクをやるのであれば、今までのやり方を基本としながらも、そのタスクで解決すべき課題を把握して、あなたなりのアプローチでやってみても面白いと思います。そうすれば頼まれた作業ではなく、あなたの仕事にすることができます。もともとのやり方を分析して、新たな工夫をいれることで、あなたは業務改善をする経験を得ることができます。それはとても価値が高い仕事であり、あなたのモチベーションも上がることでしょう。
オーナーYukaより
仕事を渡す側と受け取る側のどちらにも知ってもらいたい記事を書いていただきました。
どちらもが仕事への価値観や経験の違いなどから本当に難しい業務作業だと思います。
受け取る側も早く貢献したい気持ちや自分のスキルアップや、この業務をもらってどうやって効果を見出せるかなど頭では分かっていながらも、一方でその業務に愛があるか、思い入れがあるか、心の引き継ぎも大切だと思っています。
頭と心でモチベーションが結構左右する時もあって。
もちろん、渡す側にも理由があって引き継ぎが行われるので、気持ちがあっても伝えきれていない場合も多くあるかと思います。ただ適当に渡した仕事は適当なものに思ってしまうし、
適当でどうでもいい事ならやりたくないというか、意味がないと感じ取れてしまうのはもったいないなとも思います。さらに、これからのチームワークにも響く重要で大切な仕業として価値を見出してもらいたいと思うと、引き継ぎ戦略があっても面白そうですね。
コメント
コメント一覧 (3件)
[…] ちなみに、私は殆ど扱いづらい人というのを感じたことがないのですが、それは上記のような整理をしていることと、そもそも人に何かを依頼するときは「お願いする」という感覚であり、「扱う」という意識ではないからです。それが部下であっても誰でも。https://11iz.jp/shigotonokachi/ […]
[…] 頼まれた仕事の価値とは […]
[…] 仕事には正解がないからこそ面白いと思えるといいですね。https://11iz.jp/shigotonokachi/ […]